11月 12 2009

自爆→呪縛→解放!

IMG_0452先日、お亡くなりになりました。

森繁サンでも円楽サンでも、果ては南田サンのことでもございません。
拙店の比内鶏の胸肉であります。

こういう話は、マイナスイメージを持たれる故、本来タブー
なんでしょうが、自分を叱る意味でもオープンにしちゃおうかと・・・
他意はないので、苦笑に付していただけるくらいがよろしいかと。

先月後半なんですが、私のなかでは日本一。
世界一と謳われるあのブレス産にも引けをとらないと確信している、
秋田産比内鶏を丸で仕入れたんですね。

モモはコンフィに、ガラはスープに、そして、ムネはジューシーさを
生かしてロティの予定でした。
他の部位は順調に成仏(お客様の胃袋に収まる)したんですけどね、
胸肉が、売れない。
正直、この鶏をご存知の方ならソッコー秒殺でもおかしくない
お値打ち価格にもかかわらず。
まぁ、それでもその辺の居酒屋の鶏唐値段ではないのですが・・・

詰め物をしたり、他の味を加えたり、更にディスカウントしたりと売り切るための
手段選択肢はいくつかあったんですが。
元来、ニーズを逆算したメニューの打ち出しはしたくない拙にとって、
この部位の味を最大限引き出せるストレートな調理法、適正価格に
こだわり続けた挙句、ゴミ箱行きの結果になってしまいました。

ブロイラーなんかと違い、生産者が手間と長い時間をかけてようやっと
出荷して頂き、仕入れ業者さんは、それは大事に扱ってくれてる商品
でして。
そんな思いを最後まで伝えきることが出来なかった。
どうすればよかったのか?
自分を責めつつも、テッテー的に悩みました。

で、でた結論は、「自分らで食べちゃう」

これでいきます、今後。
無駄にするくらいなら、食べちゃうのが一番だなと、
で、懲りずにまたガンガン攻める。
店がツブれるのが先か、信用を得るが先か。
ヤっちゃいますよ~、気持ちよく。
願わくば、こんなワガママなレストを笑いつつも理解していただければ幸いです。

そんなわけで本日のハードヒットです。

~小ヤリイカのグリル ルコラのサラダ ニース風 ~ ¥950
 イカにはアサリとキノコのクレオールライスが詰まってます。

もう一品、
~山口産 牛リブロースのトマト煮込み シェリー風味~ ¥1450
 ヒヨコ豆と揚げナスのガルニで、かなりエスパニョールな仕上がり

さてさてこの二品、共通のとあるエピスを使ってます。
どこにでもあるこのスパイス、少しこだわってスペイン産の、深くて香り高い
ものにしてみました。
写真がそれですが、果たして何でしょう?

ではでは。